英語の教科書について

 今年度より教科書が一新されました。

 新しい指導要領に則ってのことです。

 今回は特によい変化があったように感じる英語の教科書について。

 ページを開くとすぐに目につくのが、QRコードです。

 本文のページごとにQRコードがついていて、語彙や本文の音声がすぐに確認できるようになりました。(インターネット環境が必要です)

 いままで音読に自信が持てなかった生徒さんも、いつでもどこでも発音を確認しながら教科書を読むことができる。これは自習を進めるうえでとても大きな改良点だと思います。

 英語学習において、音読は重要なトレーニングです。

 はじめはカタカナ読みでも、だんだんに「カッコいい」発音ができるようになると、それだけで英語ができたような気持になれますし、単に単語の暗記にしても、意味・読み・綴りはワンセットで覚えるほうが定着もよいように思います。綴りを練習する時も意味や読みそして綴りをも声に出しながらやってみると、案外楽しいものです。

 ただし「聞いていて当たり前」の環境になった分、意識して音声を耳にする習慣を付けておかないと、例えばリスニングの試験などで思わぬ苦労をするかもしれませんね。

 英検では4級、5級でもスピーキングのテストが受験可能になってきていますし、いま求められつつあるいわゆる4技能をバランスよく鍛えるためにも、声に出して耳で確認する音読のトレーニングは重要だと思います。

 わたし個人の経験上、受験問題の長文を読むスピードは音読のスピードを越えることはなかったような感覚がありましたし、短時間で大量の文章を読む必要がある最近の入試において、音読トレーニングは必須となっていくのではないでしょうか。

 教室では語彙のチェックや本文の書き写しから音読まで、生徒さんの様子に合わせて丁寧に教科書を調べ、学校の授業をより効果的なものにするようお手伝いしていきます。

今日は読書の日。明日はお昼寝。

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