コリオリの力

 今年の台風1号が観測されました。

 いつ天気図を見ても、台風は下から右上へ動いていくものですが、この動きにはコリオリの力が働いているのだそうです。

 この力は慣性力の一種で、つまり、見かけの力。電車や車に乗っていて動き始めや停止する直前に、からだが車両の動きと逆の方向にひっぱられたように感じる、あの力の仲間です。

 台風としてはまっすぐ進んでいるつもりが、この見かけの力のせいで、ぐるんと曲がってしまうのですね。

 もちろん、そのほかにも大気の状態、気団の強さ、偏西風など進路に影響をあたえる要素はたくさんあるため、台風はふらふらするということ。

 当たり前のように眺めていた現象にもきちんと理由があることに驚きます。

 台風ほど大きくも強くもない私たち人は猶更いろいろな影響を受けやすいのかもしれませんし、その中で、なんでも計画的にまっすぐやる、というのは難しく感じますが、台風にはない意志の力で、目標から顔を逸らさずに歩んでいきたいものです。

 近隣の中学校では12日に新たな課題が生徒さんのために作成されたようです。提出に向けて全力で欲しいと思います。

風の歌を聴け