読書の季節
曇りがちの空にパラつく雨、たまの晴れ間も風は涼しく、夜の長い季節がはじまりました。
寝心地がよいのでぐっすり眠れるようになる一方、夜更かしも快適に感じられて、布団に入るのがもったいない気持ちもわいてしまいます。
つい趣味が楽しくなってしまって、勉強が疎かになってしまったり。
この季節にうってつけな活動は、なんといっても読書です。
まだ何を読むか決めてない方に、今回は2冊、ご提案します。
1冊目は「はやぶさ ~世界初を実現した日本の力~」(川口 淳一郎・著)です。
2009年に小惑星イトカワからサンプルを持ち帰った宇宙探査機はやぶさのプロジェクトマネージャーが計画から打ち上げ、帰還までを語っています。トップクラスのエンジニアと研究者が集まっていても、常に困難はつきまとい、悩み、ギリギリの決断と奇跡のような瞬間が積み重なってやっとひとつの仕事が完成されていく、そんな現場の様子がページをめくるごとに展開されていきます。
川口さんの講演会を偶然聞いたついでに読んだ本だったのですが、読み終えるのがもったいないほど興味深い印象でした。
今回のはやぶさ2の帰還も待ち遠しいですね。
さて、2冊目は「ミライの授業」(瀧本 哲史・著)です。
学校に通っている頃は伝記が好きではなかったので、エジソンのお話などをパラパラ眺めた程度でした。この本は、そういう本ではないと思って手にしたのですが、何人もの偉人の伝記ばかりが載っていて、想像と全然違いました。読み進めるか一瞬悩んだのですが、しかし、お話が面白いため悩んでいる間に一気読みしてしまいました。
図書館で見つけたのですが、読んでしまうと欲しくなってしまう不思議な本でした。
みなさんも読んだ本は周りの人と語り合い、お薦めし合って、ぜひ活動的に読書してみましょう。…してみませんか?